ギフテッドの特徴や教育とは!アスペルガーとの違いや判断法・事例について
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ギフテッドとは先天的に突出した才能がある人で、子供も大人もいます。

IQが高い、感覚が鋭敏などいいことが多そうですが、通常の学校教育に興味がない、特定の分野は得意なもののそれ以外は興味を持てないなどもあります。

ふさわしくない環境では学習意欲がなくなり、才能をうまくいかせないこともありえるでしょう。

ギフテッドとアスペルガーの違いとは、そしてどうやって教育していけばいいのか解説していきます。

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「ギフテッド」の特徴

ギフテッドは、天から与えられた「Gifted」が語源。

神様から特別な才能をもらった人物という意味です。

特徴からASDやADHDなどの発達障害ではないかと勘違いされてしまうこともあります。

自分の子供がギフテッドなのか発達障害なのか、どちらの特性も持っているのかは自己判断では難しいです。

気になる人は医療機関を受診するようにしましょう。

彼ら彼女らのIQ

アメリカでは、一般的にIQ130以上の子供をギフテッドと呼び、具体的には言語理解131、知覚推理126。

ただ、IQではわからない範囲で突出した才能を示すギフテッドもいます。

IQが高いからギフテッドとも言い切れない部分があります。

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アスペルガー症候群とギフテッドの違い

発達障害とギフテッドの違いは、いくつかの点からわかります。

  • 授業中、内容が簡単すぎてぼんやりする
  • 課題はわかりやすすぎて2度目以降解くのがめんどうに感じる
  • 先生の指示に矛盾を感じて反抗する
  • 友人関係が築きづらく、年上の人と行動を一緒にする

ADHDの基準のほか、自閉症スペクトラムの要因を持っていることもあります。

IQが高いものの、社会性が低いことが特徴です。

知的に高い子供で発達障害の場合、「2E(twice-exceptional)」と言われます。

診断法

診断法として、よく知られているのが「WISC-Ⅳ(ウェクスラー式知能検査)」と「QEEG検査」です。

WISC-Ⅳ(ウェクスラー式知能検査)では、子供の知能指数を測定します。

IQ、言語理解、知覚推理、ワーキングメモリー、処理速度を測ります

アメリカのギフテッドは、言語理解131、知覚推理126。

IQテストのみでは判断できないものの、知的な才能を測るのに効率的な方法です。

 

QEEG検査は、脳波を測定して脳を可視化。

どの部位が活性化しているか測ります。

発達障害の特性のほか、不眠やストレス状態を診断でき、発達障害も判断できます

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日本と海外の違いの実情

日本と海外では、ギフテッドに対しての対応の仕方も違います。

海外だとアメリカ合衆国の事例があり、特別な能力を持つ子のためにギフテッド教育を設けています。

それぞれの学習能力に応じた特別教育プログラムで、学習ペースを見つつ、教材などを変えていくようです。

アウトプットではディスカッションやエッセイ、プロジェクトなどを通して、スピーキング、ライティング能力を伸ばすようにします。

  • エンリッチメント方式……ギフテッドの子供レベルに合わせた高レベルな課題を出す
  • プルアウト方式……定期的にギフテッドの子供たちを集めた学校で勉強します。ギフテッド同士の友達もできやすい
  • アクセルレイト方式……いわゆる飛び級です。学習能力が秀でている子供のことで、上の年代と学習する

ギフテッドのケースの見分け方

ギフテッドは普段の言動などに特徴があると言われております。

ギフテッドの彼ら彼女らの共通点

例えば言葉が早く、大人が使うような語彙力を持っている子供もいます。

おしゃべり、早口な子、好奇心が旺盛で、知りたい欲求が強い子も。

国旗などを覚えたり、難しい算数の問題を解く子供もいます。

基本的に興味が沸いたものに取り組む力があり、知識が豊富。

そのため同年齢と話が合わないこともあります。

感受性が強い子、敏感な子、IQが高い子などさまざまな特性を持つ子供がいます。

ギフテッドの彼ら彼女らが実際に遭遇したこと

ギフテッドの場合、社会的に生きづらいと感じることが多いです。

学校の学級活動などの中で

小学校で勉強をするようになると、飲み込みが早すぎてものたりないと感じるギフテッドは多いです。

宿題を学校で終わらせてしまうなど、高い能力があるギフテッド。

数回で覚えられる、正義感が強いなどもあり、先生からも頼られる存在かもしれません。

ただし、間違ったことをしている級友がいたら直接指摘してしまうなどあり、デリカシーに欠けてしまうこともありえます

級友との人間関係において

集中すると他のことが見えなくなってしまうギフテッドは、遊んでいる時も、集中しはじめたら完成するまで作業の手を休めません。

公園遊びをしていても帰るのにグズることもあります。

また、学校では先生に当てられていないのに正解を答えたり、演劇では他の子のセリフまで覚えて間違うと指摘するなどもギフテッドの特性。

すると、間違いを指摘された級友はプライドを傷つけられたとして、人間関係がうまくいかない場合もあります。

ギフテッドの個性を認める社会

ギフテッドと診断された有名人や芸能人もいて、おそらくギフテッドだろうと思われている人のほか、自分自身からそうだと肯定する人もいます。

あらゆる個性を認める社会である現在、ギフテッドも曲がったことが嫌いで知能指数も高く、「自分軸」でいることの得意な「ギフテッド」の能力を重宝できる社会に変わっていけるはずです。

障がいではなく個性でもあるギフテッド。

特性として認めていけるようにしていきましょう。

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